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榊原澄人 個展 "RAPOLLO"

Solo Exhibition by Sumito Sakakibara

YUKI-SIS では、6月11日(土)-7月2日(土)榊原澄人個展 "RAPOLLO" を開催いたします。
国内では、メディア芸術祭大賞受賞作品「浮楼」、DOMANI 展(2015)にて大絶賛を浴びた「É IN MOTION No.2」、そして去年のスパイラル30 周年記念展「スペクトラム」で発表された「Solitarium」をはじめとするアニメーション映像作品で知られる榊原澄人。

 

今回の展覧会では2015 年に撮影された初の実写映像作品「RAPOLLO」を初公開することとなりました。新作ペインティング作品とともに、榊原澄人の原風景が、ビデオインスタレーションという形で立ち現れます。
期間中には、榊原澄人本人によるパフォーマンス「The Ritual」を開催致します。

 

「RAPOLLO」は榊原澄人を育んだ故郷が舞台。


叔父と彼をとりまく自然、機械、牛、


それらの間に執り行われる日々のささやかな儀式。

 

 

生まれては消え、つながりかさなるウパシ(雪)のように。

 

『RAPOLLO』は、榊原澄人が生まれ育った北海道ラポロ(アイヌ語、現在の浦幌町)の原風景と叔父が営む牧場を舞台に、人と牛が織りなす仕事や牛舎で動く機械によって執り行われる日々の営みのなかに見出されるささやかな儀式を、いく層もの感情の働きや現象の関与によって生まれる様子として映像化し描き出すインスタレーション映像作品です。映像はそれぞれが固有の時間軸でループしながら一つの空間に複数のスクリーンを使って配置され、互いに作用しながら移ろいゆく時と、そこで生まれる物語(感情の層)を見出します。あるものが形を変えて別のものになる時、そこには密かな儀式がいつなんどき常に行われています。繋がりが顕在化され、小さな小さな神話がいまも語られています。

 

いつしか、あったものがなくなったり、持続したり、変容したりする「時間」。


喪失と再生を繰り返す、榊原澄人の世界。

 

 

大きな寝返りをうつ海カムイ

 

カムイとはアイヌ語で霊的な存在を意味します。アイヌ民族の世界観では動植物や自然現象・人工物など、あらゆるものにカムイが宿るとされています。海のカムイが大きな寝返りをうったりして、災害や仲間の死を経験すると、昔のアイヌは浜辺で地団駄を踏んで海に向かって怒る儀式(UNIWENTÉ)をおこなってきました。そこで は人と動物、自然や神さえもが同等の次元でとやかく言い合いことができる、とてもフラットな場所です。

 

時代は移ろい、アイヌの人々が自然と対峙して生き続けたこの場所では現在、牧場が営まれています。日々の営みの中にわき起こる感情が自然に溶込んでゆく変化、絶え間なく粛々と働く機械の鼓動、静かに反芻を繰り返しミルクを生み出す牛。そんな感情の動きや動作の中にある小さな儀式の積み重さなりが、ものが生まれてゆく時間の経過としてささやかに波立ち、その波がやがてフラットに自然と調和していく繰り返し。榊原澄人の映像作品で用いられる時間のループは、『RAPOLLO』でも登場します。それぞれのスクリーンに映し出される映像のループが他のスクリーンの映像と影響しあい、その中にいるあなたを『RAPOLLO』の物語に誘います。会場で流れる音声は帯広カムイウウポポ保存会の協力を得て収録したアイヌ民謡。『RAPOLLO』の映像と音楽に包まれ、あなたの中でどんな感情の波が生まれるのか、そしてその波が何と調和していくのか。その物語を一緒に体感してください。

 

私たちは今回の作品で、角を生やした男(叔父)に出会います。彼は海辺でただ静かに、怒りとも哀しみともつかない顔で佇んでいます。彼のまなざしの先には何があるのでしょうか。

 

 

 

 

 

会  期

2016年6月11日(土)~7月2日(土)
12:00~19:00

日、月、休廊 Closed on Sunday, Monday

 

 

BAR YUKI-SIS

BAR YUKI-SIS

Special Performance Event

"RAPOLLO" + "UNIWENTE" The Ritual-儀式

出演:榊原澄人
6.25 (sat) 20:00 START(ビルの施錠上、21:00 迄にご入場ください)
入場料:¥1,500 (1 ドリンク付)